カルロス・ゴーン氏、追起訴へ|日産とルノーを巻き込む逮捕劇の行方【わかりやすく解説】

2018年11月19日、日産自動車の会長であるカルロス・ゴーン氏が逮捕されたというニュースは多くの人がご存知でしょう。

今回の逮捕をきっかけに、会長職からの解任を日産は発表しました。そして調査が進んだ12月では、さらに2回逮捕されています。

しかし、彼はなぜこれほど再逮捕が続くのでしょうか?

今回は、今回の逮捕の理由や日産とルノーの主導権の行方について、わかりやすくまとめていきます。

 

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逮捕された理由

1999年に会長に就任して経営危機に陥っていた日産を立て直したカリスマ経営者こと、カルロス・ゴーン氏。

それほどの凄腕経営者の1回目の逮捕理由は、金融商品取引法違反です。

実際の収入から減らした金額を優香証券報告書に記載して嘘の申告をしたとして『有価証券報告書の虚偽記載』の罪で逮捕されました。金額は、平成23年~27年間で約50億円に上るようです。

そして、12月でも再逮捕。2018年3月までの直近3年間に有価証券報告書に報酬を約40億円ひいた金額を記載していたということが容疑の内容です。

さらにその後、自分の資産管理会社が行った投資の損失を日産に負担させたとして特別背任の疑いで3回目の逮捕となり、現在も勾留が続いています。

1月8日に開かれた、勾留の理由を開示する法廷にカルロス・ゴーン氏は出廷。最初に逮捕された11月19日以来、50日ぶりに初めて公の場に姿をあらわしました。

 

東京地裁が勾留している理由

現在の勾留理由は、1月8日に開かれた法廷での裁判官の説明によってあきらかになりました。

その内容とは以下の2つ。

・関係者らへの働きかけでの証拠隠滅の可能性
・海外への逃亡の可能性

これらの恐れに対して、はっきりとした口調でカルロス・ゴーン氏は容疑を否認。あらためて、裁判官に対して自身の無罪を訴え、「不当に勾留されている」と主張しました。

 

ルノーVS日産の主導権の行方

カルロス・ゴーン氏の3度目の逮捕を受けて、独立性を重視する日産自動車と支配力を維持したいルノーの主導権争いが水面下で激しくなってきています。

たとえば、カルロス・ゴーン氏の会長兼CEO職の解任を日産の請求に対して、ルノーは応じていません。

一方で、日産のガバナンス(企業統治)についての議論のため、いち早く臨時の株主総会を開くよう求めるルノーに対して、日産は要求を拒否。

ガバナンスの健全化を踏まえたうえで開くことを予定しているとして、ルノーとの資本関係の見直しを強調しています。

6月に開催される予定の日産の定時株主総会に向けて、両者の主導権争いはますます激しくなり、さらなる交渉が飛び交うでしょう。

 

まとめ

今回の勾留理由開示の法廷で、ゴーン氏はあらためて無罪と不当勾留について主張しましたが、11日には会社法違反(特別背任)罪などで東京地検特措部は追起訴。

カルロス・ゴーン氏の保釈は認められない可能性は高いですが、もし保釈が認められた場合でもどのような行動をとるのかわかりません。

多くの人に衝撃を与えた『ゴーン・ショック』から1カ月半余りが経とうとしていますが、この逮捕劇からはまだまだ目が離せない状況が
続きそうですね。

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