世界で広がるキャッシュレス決済|なぜ、日本は乗り遅れたのか?

いまだ現金払いが主流の日本とは違い、諸外国で広がりつつある『キャッシュレス決済』。

先日、日本政府が2025年に開催予定の大阪万博に向けて、日本のキャッシュレス化を強化する方針を発表しましたが、現時点ではまだまだキャッシュレス後進国であると言わざるをえません。

日本では、なぜ諸外国と比べてあまりキャッシュレス決済が進まないのでしょうか。そこで今回は、キャッシュレス社会のメリット・デメリットについてまとめていきます。

 

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キャッシュレス社会のメリット・デメリット

キャッシュレス化は、世界各国で急速に広がっています。
とくにキャッシュレス決済比率が高いのが韓国です。
現在では中国でも爆発的に進み、露店でさえ電子マネーが払えるほど普及しています。
まずは、世界で広がるキャッシュレス社会のメリット・デメリットをみていきましょう。

 

キャッシュレス化のメリット

キャッシュレス化のメリットは大きく分けて4つあります。
・決済ミスの減少
・管理コストの削減
・海外や遠方との取引スピードの拡大
・脱税や強盗など犯罪の抑制

キャッシュレス化すれば、人為的ミスはかなり減少されます。
現金を持ち歩かない、店舗に置かないことで、ひったくりや強盗のリスクが軽減することもキャッシュレス化のメリットでしょう。

企業側としても、会計ソフトと連動すればスピーディに経理データの集約が可能となるため、経理にかかる手間や管理コストを大幅に削減できます。
また、政府にとってもメリットがあります。
電子決済は現金払いとは違って、記録に残り、管理がしやすくなるため、脱税やマネーロンダリング行為の抑制にもつながるのです。

 

キャッシュレス化のデメリット

キャッシュレス社会は必ずしもメリットばかりではありません。
続いて、デメリットをみていきましょう。

・停電など災害時に弱い
・初期費用や手数料
・電子決済非対応の店では使えない

台風や地震の影響による停電や充電切れで、スマホなどの決済機器が使えないと何もできません。
ATMによる引き出しもできないため、現金を手にすることすら困難になる可能性があります。
また、高齢者はキャッシュレス社会になかなか対応できない可能性が高いのもキャッシュレス化経済のデメリットです。

企業や店舗のデメリットとしては、キャッシュレス社会に合わせた費用が発生することがあげられます。
QRコードやバーコード式など、決済方法によって支払い方法が異なるので、複数の端末を用意する必要があり、その分経費が多くかかることも。
決済手数料や加盟手数料が発生してしまうのも企業のデメリットでしょう。

 

日本でキャッシュレスが進まない理由

日本のキャッシュレス決済比率が低いのはいったい何故でしょうか。
その理由として以下のことが挙げられます。

・現金への信用性が高い
・加盟店手数料の高さ
・匿名の安全性

日本は、不正取引や偽札の流通率が高い中国と違い、現金が信用されています。
この理由は日本政府の信頼性と日本の治安の良さが関係しています。日本のお札は世界一偽造がしにくいともいわれているほどですからね。

現金払いだと匿名で決済が終了するので安全性が高いという点も、日本ではキャッシュレスが進まない大きな要因です。

また、日本国内でキャッシュレス決済が進まない原因の1つに、店舗側がカード払いによる手数料を負担したがらないこともあげられます。皮肉にも、他国よりも現金への信頼性が高いことが、日本のキャッシュレス化の遅れを後押ししているのです。

 

経済産業省が掲げるキャッシュレス社会のビジョン

決済比率経済産業省は『キャッシュレス・ビジョン』において、2025年までにキャッシュレス決済比率を40%ほどに引き上げることを目指しています。ちなみに、現時点での日本のキャッシュレス決済比率は20%ほど。

海外をみてみると、たとえば韓国は94%ほど、イギリスは68.7%ほどであり、日本の現状は、世界のキャッシュレス化と比べて大きく差があることがわかります。
日本では、2025年までに日本ではラグビーやオリンピック、大阪万博などさまざまな国際的イベントが予定されています。
日本政府は、こうした訪日客の消費需要を取りこぼさないためにもキャッシュレス決済の推進を目指し、これに呼応した企業の取り組みも少しずつ活発化しているわけですね。

 

まとめ

日本は、少子高齢化社会という時限爆弾を抱えた国です。
このまま高齢化が進み労働力が減少すれば、日本の経済成長は鈍化し、国際競争力も下がるのは目に見えています。
そんな日本にとって、キャッシュレス化の推進は日本の労働力不足を補う救世主となるのかもしれません。

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