日本政府はサマータイムを本当に導入するのか?EUは廃止の方向へ。

オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が要望したことがきっかけで、急浮上した『サマータイムの導入』論。

日本政府は2019年の試験実施に向けた動きもあるようですが、そもそもサマータイムを導入するとどうなるのでしょうか。そこで今回は、日本がサマータイムを導入するとどうなるのか、メリットやデメリットについてまとめていきます。

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そもそもサマータイムとはなにか?

サマータイムとは、暑い夏の一定時間に標準時間を1~2時間進めて、長い日照時間を有効活用しようというものです。現在では、欧米諸国をはじめとして世界約77カ国で導入されています。
日本では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて本格的に導入予定ですが、いまだ検討中なので、詳しい時期はまだ決定してません。

導入した場合の日本

導入した場合、日本にどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
それぞれ大まかに3つにまとめました。

サマータイム導入のメリット

まずは、サマータイムが日本で導入された場合のメリットからみていきましょう。

①省エネ
サマータイムを導入すれば、朝の早い時間や午後の明るい時間を有効活用するため、照明や空調の節約になります。
電力の消費量が減少から省エネになるといわれています。

②経済の活性化
早めに活動を開始する分、学校や仕事は明るいうちに終わることになりますよね。
すると、新しい習い事に挑戦してみたり、行動範囲が広がったりプライベートな時間を確保しやすくなります。
このようにアフター5を楽しむ人の増加や、サマータイム対応型の時計など家電の売り上げなど、サマータイムの導入は経済の活性化が期待されています。

サマータイム導入のデメリット

一方で、デメリットもあります。

①健康リスク
サマータイムの導入すると、その期間中は生活リズムの変化が必要です。
新しい生活に適応するまで、眠気や集中力の低下などの弊害が出るかもしれません。
いわゆる、時差ボケですね。
ロシアの一部では、サマータイム終了後に心筋梗塞になる人が増え、救急車の出動回数も多くなったそうです。そうした背景もあって、2011年3月末をもって現在はロシアではサマータイムは廃止しています。

②時間調整など、システム変更にコストがかかる
日本社会は『時間』を基準にシステム稼働していることが多いため、これらのシステムをサマータイム用に変更するためには多大なるコストがかります。
加えて、通常なら何年もかけるはずの作業をたった1~2年足らずで完了させるわけですから、負担も相当なものです。
また、修正プログラム中にサイバー攻撃を受ける可能性も否定できません。
急ピッチで行うということは、それなりのリスクがあることを忘れてはならないのです。

EUはサマータイムを廃止予定なのに大丈夫なのか

サマータイムを導入している国は世界で77カ国ありますが、EUでは、サマータイムの廃止について本格的に検討しています。
そのきっかけとなったのは、欧州委員会が実施した2018年7~8月に実施したパブリックコメントです。法的拘束力はありませんが、80%以上にサマータイムの廃止を訴える声に対してEUの執行委機関である欧州委員会は軽視できません。

廃止支持の多くの理由は
・省エネ効果の乏しさ
・体内時計のずれからの健康被害
などがあるようです。

欧米でも賛否両論であるなか、急ピッチで導入する必要性は本当にあるのでしょうか。
議論もままならないまま安易に導入した場合、システムの不具合からの鉄道などさまざまなダイヤの乱れが起こる可能性もあり、日本はパニックになるかもしれません。

まとめ

東京オリンピック・パラリンピックに対応するためから再燃した『サマータイム』論に、ですが、8月6日の記者会見では菅官房長官がサマータイムに対して慎重な姿勢をみせています。
サマータイムのが導入された場合、私たちの生活と健康に大きく影響することは間違いありません。
得られるメリットと抱えるリスクについて、今後の行方を見守る必要がありますね。

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