高力ボルト(ハイテンションボルト)不足問題|五輪の影響?不足理由や影響度、解消の見通しについて解説

建物の柱や梁(はり)、鉄骨などを結び付ける「高力ボルト」(ハイテンションボルト)が不足しています。

これによって建築工事の遅れが相次いでおり、ボルトが調達できないばかりに建設計画が中止となってしまうケースも出てきはじめているようです。

安定供給をするべく、政府は業界に対して異例の要請を出したようですが、建築工事の遅れが長期化してしまい、鋼材需要を冷やす可能性もあります。

今回は、高力ボルト(ハイテンションボルト)不足問題について、わかりやすく解説していきます。

 

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なぜハイテンションボルト(高力ボルト)が不足しているのか|不足の理由

2020年の東京五輪関連、都心再開発の建設工事が首都圏で増加していることが主な要因で、急激な需要拡大に供給が追い付いていないのです。

実は地方都市でも認定こども園などの子育て施設などの整備遅延が起きているんですね。

なかでも「ハイテンションボルト(高力ボルト)」に関して、とあるメーカーの場合「年内に届けるのは難しい」のだとか。昨夏までは発注後長くても3カ月ほどで手に入ったようですが、現在はもっと時間がかかるとの事。

 

ハイテンションボルト(高力ボルト)の供給減による影響

山口県では、本土と瀬戸内海の周防大島を結ぶ大島大橋の補修工事が、計画から2カ月延びていて、6月末に完了予定。

また、滋賀県近江八幡市では、社会福祉法人が認定こども園を2019年4月に予定していたものの、間に合わなかった。現在も園舎の工事が遅れているうようで、子どもの受け入れは2020年4月にずれこむとのこと。

同市は入園希望者に、他の保育園や幼稚園の1年間の入園といった臨時対応を提案。「待機児童の発生などの影響が出ないよう対応した」(幼児課)としている。

関西の大手素材メーカーが進めていた製造棟の新設計画に関しても、竣工時期が今年夏から秋に遅れるようです。

 

ハイテンションボルト(高力ボルト)の市場規模

高力ボルトの市場規模は鉄骨需要とほぼほぼ連動していて、鉄骨の内需は現在500万トン強。国内の高力ボルトメーカーは日本製鉄系の日鉄ボルテン(大阪市)など数社ですが、リーマン・ショック後の需要急減もあり、生産が縮小している影響で、国内の合計月産能力は約1万トンにとどまっています。

ボルトを多く使う大規模工事が少ない地方都市でも不足が目立っており、普段からボルトの使用量が少ない地方の建設会社の在庫は限られていた模様。

 

まとめ|韓国製ボルトの登場で不足は補えるか

昨年に日本政府の認定を受けた韓国製ボルトで不足を補う動きが一部で出ている。とはいえ、輸入品になじみがない建設会社も多いようで実は、想定より広がっていないようです。

国土交通省と経済産業省は2018年12月、建設業界やボルトメーカーの団体に、余分な発注の抑制や計画的な受注などを要請しました。調達に不安を感じる影響で、必要以上にボルトを手当てする動きが後を絶っておらず、品薄状態に拍車を掛けているんだとか。

今後もまだ不足が解消する見通しは立っていないようで、各所の建設物などで完成の遅れが続くかもしれません。

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