
40代になると2人目や3人目が生まれるなど、30代と比べると家庭をもった人間としての『成長期』です。そのため、「40代のための生命保険」となると30代の家計管理とはさらに厳しい基準をもって選ぶ必要があります。
そこで今回は、ライフステージに分けた40代の生命保険選びのポイントについてご説明します。
40代の生命保険を、あらためて考えなおすきっかけになるかもしれませんよ。
生命保険を見直す必要性
40代となると、住宅ローンや子どもの教育費や進学資金など、お金がかかる世代です。毎月やりくりしながらなので、家計への負担も増大。
その一方で、万が一のためにお金も溜めておかなければならないため、できるだけ支出をおさえたい人も多いでしょう。
また、うっすらと老後のことも考える機会が出てくる時期でもあります。30代とはすこし変わってきた生活状況をきちんと受け入れて、自分に必要な保険に随時更新していきましょう。
選ぶポイント
40代は働き盛り。
ですが、同じ40代と言っても独身の人もいれば、既婚で子どもがいる人もいます。ライフステージが違えば、必要な生命保険も当然変わってきます。
『医療保障』『死亡保障』『貯蓄性』の3点をメインに考えて、立場ごとに、自分にとって必要な生命保険をしっかり選んでいきましょう。
独身の場合
独身の場合は男女関係なく、家族に残す必要はないので、高額な『死亡保障』は必要ありません。自分のお葬式や死後、住居を引き払う資金などをまかなえるほどの資金を準備できればOK。
『医療保障』としては、事故などでけがをしたときに治療費としてまかなえる程度のものを、『貯蓄性』としては、老後を考えたプランを選ぶことがおすすめです。
車やマンションのローンが残っている場合は、その残債などに合わせて定期保険に加入していればさらに安心です。過剰に保険に入れば保険料が割高になってしまうので、必要な分だけにするように心がけましょう。
既婚で子どもあり
子どもがいる場合、責任が大きくなる分、必要な死亡保険額も必然的に大きくなります。
『貯蓄性』に関しては、老後資金だけでなく、子どもが独立するであろう24歳まで、自分に万が一のことがあったとしても進学や生活に困らない程度の金額を保証してくれる保険に加入する必要があります。
そのため、『死亡保障』も葬式代だけでなく、残された家族の生活費と子どもの教育費も含めて考えなければなりません。『医療保障』は、ケガや病気、がん保障も検討しておきましょう。
子どもがまだ小さい場合は、死亡保険の受取が一括ではなく、分割で受け取れる『収入保障保険』もおすすめです。
ただし、妻と2人で生活費を賄っている場合は、妻にも同じような保険に入ってもらう必要があるかもしれないので、家族でしっかりと相談してくださいね。
既婚で子どもなし
子どもがいない場合、今後子どもを作る予定があるかによって、入るべき保険が変わっていきます。
実際に生まれるかどうかは別として、もしその計画がある場合は上記と似た保険、つまり自分に万が一何かあったときを想定して、子どもの進学などを考慮した保険に入る必要があります。
その予定がない場合は、葬式代と残された家族が生活でできる保障額を残せるぐらいの『死亡保障』でOKです。何が起こるかわかりませんので、『医療保障』はケガだけでなく、がん保障も検討しておきましょう。
『貯蓄性』に関しては、老後の生活を考えたうえで選択すると安心です。
もし、共働きで生活しており、余裕がある場合は定期保険ではなく、養老保険や終身保険のような貯蓄メインのものを選ぶことで、老後の生活資金の準備も行えます。
まとめ
40代を過ぎると、『がん』『急性心筋梗塞』『脳卒中』の三大疾病のリスクが高まってきます。
あれもこれもと過剰に保険に入る必要はありませんが、50代から保険料がぐんと跳ね上がるため、可能な限り早いタイミングから三大疾病へ備えを検討しておくと良いでしょう。
40代で保険を選ぶときには、独身か既婚な、子どものありなしによって必要な保険が異なります。
自分のライフスタイルに合わせて、賢い保険の見直しをしてくださいね。